Flowersひと口メモ



■ Flowers再開にあたり

ニ部は一部の時よりも、読みきり形式ではない分インパクトは薄いと思いますが、
どうかまた一部とは違ったFlowersを、お楽しみ頂きたく思います。

またそれによって(話の方向性が一部と違うこと)本条志信のキャラが変わることはございません。






■ 入学式制服の描写

コロンさんより頂きました―江川 達彦―を参考に致しました。






■ Flowers二部 先生の守役

ニ部では村上聡が白瀬守の代わりに先生の守役(もりやく)になるのですが、
その他にあと三名の生徒が先生に付きます。
高等部三年生 渡瀬、三浦、谷口の三名です。
彼らは先生の小間使いとして、今後も活躍(こき使われる)します。

の・・・つもりでしたが、本編が進むに従って先生の守役はほとんど渡瀬たちに^^;

「誰のせいで三浦と谷口が風邪引いたと思ってるんだ。・・・俺たちならいいのかよ。
しかも、お前は聡君で俺たちは呼び捨てだぜ」

「・・・やっぱりな。先生は、聡君には用事を頼まないからな」

時々子供のように拗ねて、聡君に八つ当たりする渡瀬君。しかし、すぐそんな自分に気恥ずかしくなるようです。
渡瀬君の苦悩は誰が知る・・・(笑)

そして本条和泉。先生にも家族がいました。
先生けして木の股から生まれたわけではなく・・・とか言いつつ、書いた本人が「そうなの!?」と、
一番驚いていたり(笑)






■ パブリックスクールの生徒たち

Flowers年齢描写について、中一は小学生の延長なので子供。中ニから高ニまでが少年の領域。
高三は限りなく男(大人)に近い。
個人差はありますが、話を書く上においてのLuckyのイメージです。

で、何が一番のポイントかと言いますと、流苛と三浦。中一も高三も同じ恰好^^ 
多少着崩したり等ありますが、基本違いは名札紐の色だけという・・・。
制服なのですから当たり前なのですが、これだけ年齢幅の違う男子の集団が同じ恰好で揃うと、ちょっと壮観です。
そして制服だからでしょうか、どの学年もそれなりに似合っているという・・・妄想のお手本のような彼らです(笑)






■ 卒業生代表

話の順序として去年スプリングシャワー≠ナ卒業生代表を務めたのが仲村元哉で、
今年の卒業生代表は白瀬守でした。
来年は渡瀬俊樹です。そして再来年が村上聡と続きます^^
注:話の流れとしての年代順

全て本条クラス出身者です。聡以外は退学になっても当然の謹慎理由です。

仲村→彼女の妊娠騒動。親が学校まで乗り込む・・・男のけじめですね。

白瀬→友達を殴る。友達(江川 達彦)殴られた反動で机の角で口をぶつけ前歯欠損。血だらけ・・・流血騒動。

渡瀬→タバコ。退屈しのぎに、どうやら常習していたようです・・・常習=善悪がマヒ。

要点だけ書き出すと退学確実な彼らですが、その生徒ひとりひとりに本条志信が接する時、
Flowersの物語が生まれるのです。






■ 立木流苛の「苛」

苗字に「木」がつくので、名前はクサ冠の字を考えていました。
「花」「茄」「華」など。でも「苛」がLuckyの中では一番しっくり来ました。
つけた後で苛(いじ)めるとかの「苛」だと、知りました。
そう言えば愛の形容では「苛まれる」で使っていました。全く忘れてしまっています^^;

印象としたら良くない字だったのですが、愛着があるのであえて名前を修正することはしませんでした。

今後も致しません。

むしろ「苛」の字が「立木流苛」で、少しでも悪い印象が流れてくれることを願っています。






■ フェアリー(篠原優)とエンジェル(立木流苛)

タイトルもそうですが、話の内容もどちらも親の愛が大きく係わっています。
またそれによって、帰る場所がないことが二人の心に大きな影を落します。

二人は先生に、優は「帰るところがない」と言い、流苛は「どこに居ればいいの」と訊ねます。

先生はそのどちらにも

「学校に居ればいいじゃないか」

と、言います。

それは先生自身が、自分の学校を信頼しているに他なりません。
ゆるぎない信頼関係で、学校と先生(全ての在任の先生を指します)が一体となり、生徒を守るのです。

それもLuckyの学校に対する妄想の極致極限のひとつです。またそうあることを願います。






■ 高等部体育館見取り図


     


ザザッと描いたので、きっちり左右対称になっていませんが^^;
イメージをお伝えしたかっただけなのでご容赦願います。

『中央縦向きにバスケットコートが2面。
バスケットコート片側サイド壁面にシュート練習用バスケット(リングとバックボード)がそれぞれ2基ずつ。
バスケットコートを挟んで、横向きにバレーボールコートが1面とストレッチジムスペース。

コートサイドはどれもゆったりとしたスペースを確保しているので、
試合形式にも充分対応出来る作りとなっている。

天上は吹き抜けのドーム型で、二階は四面を廊下とそれに続くひな壇の観客席、
その後ろを耐熱強化ガラスの窓が囲む。

四季を通して高い位置からの陽射しは柔らかく、自動開閉の窓からは自然の風が通り抜け、
草木の香とともに館内の換気を促す』

以上がワイルドローズ″s剳泊フ育館の描写です。

おおまかな配置のみ、きっちりお伝え出来ればと思いました。
あとの細々したことについては、皆様のイメージで超近代的なFlowersパブリックスクールの 体育館を
イメージしていただければと思います^^

ちなみに細々というのは、Luckyのイメージで言えば、例えばストレッチジムの器具は
最新式のものを装備しているとか、 2階の窓はスライドではなく水平開閉だとか・・・
但し普段は転落防止のため角度は30度までしか開かないとか。

またこれは高等部の体育館ですので、中等部は別にあります。たぶん同等の(笑)
これもA&K同様、Luckyの妄想の極致極限の学校なのです^^;






■ ワイルドローズ

今回のお話の中にゲーテの野バラ≠引用させていただいてます。
引用にあたっては、そのむねの注釈をつけています。
またゲーテの野バラ≠ノついては、シューベルトとウェルナーの曲が有名と思います。
Luckyの中ではウェルナーの方をイメージして書いています。
でもこれも好みの問題ですので、こちらもお読みいただく前に、
ぜひ曲を先行して聴き比べておいていただければと思いました。

下記に両方の曲のMIDIを聴けるサイト様をご紹介いたします。
宜しければご訪問いただいて、お聴きいただければと思います。

ウェルナー野バラ
「http://www.hello-net.org/watasi/index.html」
サイトネーム Welcome to Midi's Page 様。
Topページから曲集≠フ中にあります。

シューベルト野ばら
「http://home.g01.itscom.net/midi/index.html」
サイトネーム My Favorite Tastes! 様。
Topページからクラシック名曲集その3≠ノあります。

野バラに限らず、素敵な曲がいっぱいです。






■ ライブ オア デッド


バスケシーンはけして行を多く取っているわけではないのですが、今回のお話のメインです。

バスケ小説ではないので、それ一辺倒のシーンは避けていることから、
よりはっきりしたバスケ試合シーンの雰囲気が必要でした。
それには本物の雰囲気を知っている人の目が一番です。

そこでバスケに詳しいカヲルさんに、バスケットボール描写場面の監修をお願いいたしました。

一部どのように監修いただいたのか、例をあげてみます。


『 「休んでんじゃねぇ!」→「止まってんじゃねぇ!」がバスケ風。


「リングに跳ね返った・・・」→「リングに弾かれた・・・」がいいかと。

フェイント=フェイク、これも統一した方が。 』


このように丁寧な指導をいただきました。

尚、二年生、三年生の番号とポジションはカヲルさんに決めていただきました^^


また、カヲルさんはメディアスパンキングさんに《想春》のHNでD・Roomを書かれています。
投稿掲示板作品集その6とその7にあります。
近未来荒廃した世の中、ある一室から始まるカヲルさんこだわりの秀作です。
・・・途中までなのですが、続きはお考えのようです^^






■ 「渡瀬 俊樹」

生徒の中に入れば、やはり渡瀬は光ります^^

勉強も運動も何でも卒なくこなし、リーダー的気質です。
そんな渡瀬でも、時として驕りが出ます。
それが謹慎に繋がりました。

一ヶ月の謹慎生活は渡瀬にとって、忘れていたものを取り戻す貴重な日々になったようです。

また先生から花を貰ったはずなのですが、渡瀬は何だか非常に言いたがりません。

渡瀬の気質を見抜いた先生が、渡瀬に用意した花です。

Lucky自分でこの花と考えたくせに、迷っています。
渡瀬がイヤがるのも無理ないような・・・^^;
花や花言葉は渡瀬にピッタリなのに、花の名前がねぇ・・・。

何か良い花はないものでしょうか^^; 渡瀬君のために、Message Board にて広く募集します。

そして、馨さんよりMessage Boardに書き込みこみをいただきました。

以下のその原文です。


『 さて、花ですが私は「木瓜(こんなじだった気がする)」だと思いこんでました、
ああ、でも、これじゃ嫌がられますね。 私は大好きなんですが…(笑) 』


あまりにもドンピシャ過ぎて、ビックリしました^^; 嫌がられるまで、考えていたことが同じでした。


『 で、全くそのとおりです。
しかも「木瓜」漢字表記ありがとうございます(笑)
花はバラ科で、白、ピンク、赤など。
渡瀬君には白の八重咲きを選びました。花言葉は「指導者」です。

Luckyも大好きなんですが・・・嫌がられること確実です。
Luckyどう書けば良いかわかりません(笑)

馨さん、どうしましょう^^; 』


この時点まで、本条先生は渡瀬君へどのように或いはどのような形で花を渡したのか、
全くわかりませんでした。それなのに、花は木瓜以外思いつきませんでした。

思わず馨さんに泣きついたら、次のMessageをいただき、あっ、渡瀬君が貰ったのは
絵だったんだとわかって、リーダーシップを書くことができたのです。


『何というか…時が経たねば分からぬ事もあるというか…。
私の不確かな記憶だと、あと『情熱』とか『平凡』とかもあった気がするんです…。その線でいか
がでしょうか?(笑)

名前は悪いかもしれませんが、庭に咲くこの花はいつも凛としていました。』


そしてFlowers―リーダーシップ―で、 渡瀬君の花のシーンをようやく書くことが出来ました。
ふと渡瀬君の花募集のメッセージボードの日付を見ると、何と1年前でした^^;

読んで下さる方がいる。こうして書き続けてこられたことにも感謝です。

先生から花の絵を貰った渡瀬君は、微妙に喜べなかったようです(笑)
でもきちんと飾っているところは、やはり几帳面渡瀬^^;

渡瀬は、絵は上手いか下手かで見分けるものと思っていたようですが、
最終的に宮本から、絵の本当の価値というものを教えられるのでした。

レイニーシーズンの宮本君。一年後のレイニーシーズンにも登場です。
白瀬君からクールと評された宮本君、渡瀬にも臆することなく堂々の意見。
さらにクールさに拍車が掛かってそうです^^ 

メッセージボードにメッセージを下さった馨(けい)さん。
書けないと思っていたシーンが、馨さんのメッセージで書くことが出来ました。
長いお時間をいただきましたが、本当にありがとうございました。

Flowers二部は、いろいろな方たちのお力添えで書けています。






■ 学年別名札紐の色

各学年で色違いに持ち上がり式なのですが、二部では一部との絡みが出てくるので、
学年の色がわけくちゃわからなくなって、紙に書き出して整理(笑)

一番わからなくなる原因は、学校の新年度が4月なこと。

白瀬君高2から始まって卒業まで、一部から二部の間に3学年の進級がありました。

一部では全学年を書きましたが、名札紐の色は5色です。
4月新年度をまたいで、赤色の名札紐を2回書きました。
1月の椿フェアリーの篠原優、中等部1年生です。
そして新年度4月で優は中等部2年生になり、その年の6月中等部2年生で
紫陽花レイニーシーズンの宮本准です。

つまり優と准は同級生で赤色の名札紐なのです。

以下これを現在(二部)の学年で名札紐の色を書き出したいと思います。

高3・・・
オレンジ色 渡瀬俊樹 三浦祐輔 谷口克己 例外で村上聡(高2)

高2・・・
黄色 本条和泉 北沢直紀  水島司

高1・・・
緑色 朝倉雅美

中3・・・
赤色 篠原優 宮本准

中2・・・
茶色 池田健太 北沢弟 (仲村元哉)

中1・・・青色 立木流苛 (白瀬守 江川達彦 山崎ゆたか 池田正弘 関谷幸夫) 

持ち上がり式がこんなにややこしいとは思いませんでした^^;
学年固定式にすれば良かったかと/汗。

いや、あまり気にされている人もいないと思いますが、何かダメなんです。
ザルのくせに、この辺神経病み(笑)

あっ、追加です。

教師・・・
黒色 本条志信 ―花に引っ掛かるんだ―と言って、またエプロンの内側に名札を差し入れた。
・・・先生、ほとんど名札の意味を成さず^^;

職員・・・
紫色 だったと思います/汗。






■ 「白瀬 守」

先生の小間使いとして様々な生徒の心の闇に触れながら、
すましていると言われた関谷に

―お前がこんなに世話焼きだったとは知らなかったぜ―

と、感心されるまでになりました。

彼の成長とは、人の痛みを知ることだったのでしょう。

白瀬君は卒業生代表でこの春卒業し、今はパブリックスクールの立派な先輩です^^






■ 「本条 志信」

Flowers、二部では村上 聡を中心に一部より常連の生徒が多いため、
先生の存在が一部に比べ、やや希薄な感じは否めません。

強烈なインパクト=一人一人と対峙するスパシーンの描写でしょうか。

一部では投稿サイトでしたので、原則スパンキングが一話の中に求められ、
話を追う中にもスパ描写は必須でした。

ですが二部では自サイトですので、スパにこだわらずもっと内面からも書いてみたいと思いました。


『先生は

 割れてしまったガラスの破片(はへん)を拾い上げる

 鋭利な欠片(かけら)は掌の皮を突き破り 肉に食い込み

 きっとその手は血だらけだ 』


本条 志信は、変わりません。






■ 「白瀬 守」と「渡瀬 俊樹」

白瀬君はまだ先生に対抗する部分を持っていましたが、渡瀬君はありません。

どうやら白瀬君より、もうひとまわり几帳面で神経質なところが、あだとなっているようです。
一文字違うだけなのに(笑)






■ Flowers 風景画

これはLuckyがコロンさんにお願いしたもの(泣きついた^^;)なので、giftではありません。
novel Flowersの入り口として飾らせていただいています。

Flowersの世界が、あの風景から広がって行くのです。

またアップしたものは掲載上、原寸を縮小したものなので、
本来の原寸大のものも、リンクを張っておきます。

大きさについては、いずれ印刷をして額に入れ掛けておくつもりですので、
出来るだけ大きく描いて下さいとお願いしたものです。

下記にFlowers風景画の下絵段階の1枚を貼ってみました。


     


下絵は出来上がって行く順番にスライドショーにして、全部(計8枚)保存しています。
これは、image 3 ちょうど原型が決まったくらいのところです。

・・・・・・・^^ ここでちょっと製作中のやり取りを公開します。

image 3 でもご確認いただけるかとおもうのですが、後方の黒い枠が温室で、
位置もいいところにあり、イメージ通りです。
ところが次に送られて来たimage 4 では巨大化していたので早々コロンさんに伝えたところ、
以下原文のまま(笑) ↓

『あれ?なんかでかくない?
とは思ったんですけどね(^_^;)そうなの、コロン、温室が想像できなかったの(苦笑)
どうしても思い浮かぶのは、植物園なのですよねー。
しかも中は熱帯植物』

『温室でも大きい温室なので、植物園くらいでも間違いではないのですよ。
バラの生垣(ひとかたまりのグループ)がブロックで並んでいるくらいですから。
でも、樹木ではありませんから^^ シダ類とかもないです(笑)
コロンさん、人工の小川も流れてないわよ←大きな植物園なんかにはあるんですよね(笑)
温室中心に展開していたらえらいことに!(爆笑)』

『・・・コロンの妄想では、人工の小川どころか、滝もございますのよ(小声)』

『Flowersの爆笑妄想はコロンさんだけではないんですよ。

ある方は、

「先生はログハウスみたいなトコに住んでいて、ちょっとクマみたな・・・」

確かに樹木の中に宿舎はあるけど、森の中のマタギじゃないんだから^^;
宿舎はログハウスか?先生はクマ殺しか!?みたいな(笑)

熱帯植物に人工の滝 対 ログハウスにクマ殺し』

前にも申し上げましたが、イメージは十人十色なので良いのですが、
さすがにこの時はコロンさんに熱帯植物園のイメージは払拭していただきました(笑)

けどLucky、この下絵でほぼ出来上がりと思っていました。
コロンさんから何度も「下絵ですから」と聞かされていたのですが
「ああ、あと色の微調整をするのね」と、すでに満足の境地でした^^
って言うか、その下絵でもLucky自分が描けるシロモノではなかったので、
どう変るのかなんて、全く想像つきませんでした。 
なので、出来上がった画を見た時はたまげました。
つつじが咲いてるし!光が木漏れ日てるし!はひっ・・・?みたいな(笑)

改めてコロンさん、ありがとうございました^^







第一部Flowersの風景(扉絵/コロン様:画)